パッケージからは本格派のとんこつラーメンを連想させるが・・・ 税抜210円
極細麺に高菜にキクラゲと、とんこつとしてはオーソドックスな造り
私はとんこつラーメンが大好きなのですが、とんこつ臭を消したとんこつラーメンには興味がありません。とんこつ臭があってこそのとんこつラーメンだと思うし、よくラーメン店のグルメ記事にある「こってりなのにとんこつ臭さをうまく消している」なんて言葉を見ると、それだけでその店には行きたくなくなります。
カップ麺でも同様で、価格設定の高いものでは、日清食品や明星食品、ヤマダイ(ニュータッチ)がとんこつ臭さを出してくるのに対し、東洋水産やエースコック、サンヨー食品(サッポロ一番)などはとんこつ臭さを消してくる方向にあり、私が前者を好む理由はとんこつ臭の扱いによるところが大きいです。
さて今回は、
明星食品の「
男気 濃厚とんこつラーメン」です。もうずっと探して探して見つけられなかった商品で、我が「ひたすら食いまくる会」の調達本部長になんとか探し出してもらい、今回食べることができました。
「
男気」なとんこつラーメンとは何かと聞かれてどんなラーメンを想像しますか?または、上の1枚目のパッケージを見てどんなラーメンを想像しますか?人それぞれだと思いますが、私が想像したのは、ゲル状のドロドロな濃いとんこつのスープに粉落とし級の極細麺の入った本格的なとんこつラーメンでした。そんな想像をしてしまったら、とんこつラーメン大好きっ子としてはもう食べざるをえないじゃないですか。なので必死に探したわけです。
では実際のラーメンはどんなものだったのかというと、とんこつ臭より前にニンニク臭のする、本格とんこつではない明らかな邪道とんこつラーメンでした。スープの味の浅さをニンニク臭でゴマかすやり方は、カップ麺にとどまらず広く出回る方法だと思いますが、カップ麺でそれが許されるのは200円未満の商品だけで、200円以上の商品はきちんととんこつラーメンとして勝負してもらいたいと思っています。一平ちゃんがニンニクラーメンなのと、この商品がニンニクラーメンなのではもう意味が違うのですよ。長らく探しまくってやっと手に入れたカップ麺が、想像していたものとぜんぜん違ったこの悲しみ、辛さ、やるせなさ、ご理解いただけるでしょうか?探してくれた調達本部長に申し訳ないやら、大好きな明星食品に裏切られたような虚無感やらで、もう非常に落ち込みました。
まぁカップ麺ひとつで30過ぎの大の男が落ち込んでる場合じゃないので、気を取り直して食べてみました。匂い同様、やっぱり強烈なニンニクの風味が口に広がります。匂いで想像ついてましたが、本格とんこつラーメンの味ではありません。・・・・・・・・・・・・・ん・・あら・・・・・・うまい。強烈なニンニクの風味の中にあってもしっかりととんこつが自分の存在を主張し、唐辛子の辛さと程よい油分が主張しまくるニンニクととんこつの仲を取り持つように調和させています。うーっ・・・邪道のクセに何とも言えない絶妙なスープになっています。レトルトで入っていた生タイプの辛子高菜も非常にうまい!なんでしょうね、パーツの一つ一つが、ニンニクととんこつを両生かしにするために計算されつくした配合になっている感じがするのです。このラーメンが本格とんこつではなく邪道なとんこつラーメンだったことに非常に納得いかない気持ちで食べたはずなのに、
力技でねじ伏せられ服従させられた気分です。
いったんカラダを許してしまうと、ニンニクは甘く囁いてきます。「
もうオレから離れられないだろぅ?」と。そうなんです、ニンニクはずるいですよねー、とても後を引く味なんです。チャラチャラして遊んでいるように見えて(ニンニク)、実は奥に優しさがたまに垣間見え(とんこつ)、その優しさにすがる気持ちで小手先のテクニック(辛子高菜や唐辛子、油分、コリコリしたキクラゲなど)に溺れていく、そんな女心をくすぐる一品なのです(一応・・・アタシはオトコよ)。なんか思っていたのと種類の違う「男気」にメロメロにされてしまいました。
あ・・・言い忘れてましたが、このヒトはカラダ(麺)も素敵よ♪一度体験しちゃったらもう離れられないの♪・・・って、アホっぽいのでやめます。麺はしっかりとバリカタを再現できていて、歯応え、コシ、味も超一級で、スープととてもよくあいました。この麺を食べると、やっぱり明星食品の「スーパーノンフライ製法」って凄いんだなと再認識させられます。思っていたラーメンとずいぶん違いましたが、とんでもない魅力に溢れた明星渾身の一撃だと思います。
最後に、同じとんこつで「
男」つながりということで、以前ボロクソに書いたサンヨー食品の「
サッポロ一番 男の一杯 濃厚豚骨ラーメン」について。アレは最悪なカップ麺でしたが、おそらくは今回の「男気〜」のようなラーメンを作りたかったんだろうなーと思います。ニンニクを効かせ、とんこつとのダブルパンチというコンセプトは「男の一杯」と「男気」はまったく同じ。でもどうしてこうも差が出てしまうんでしょうね。やっぱり明星はすごいです。でも、「男の一杯」はもう長いことコンビニに陳列されているので、ちょっとしたロングセラー商品っぽいですね。「男気」はもうぜんぜん見つけることができないのに・・・。カップ麺は味の評価されにくい分野なんだなと改めて感じます。
オススメ度(標準は3です)
★★★★★★★★☆☆(8)
カップ麺で★8つは付けないと心に決めていたのに・・・
強いニンニク風味ととんこつの絶妙なバランス。麺も素晴らしい。
続きを読む>>